■ トキのような冠羽をもつサギ、カラシラサギ
漢字では「唐白鷺」と表し、英語ではChinese Egretと呼ばれます。名前のとおり、
朝鮮半島と中国南部の限られた地域で1000つがいくらいしか繁殖していない世界的な希少種で、絶滅が心配されています。
コサギにたいへんよく似ていて、見分けるのが難しいサギです。夏羽では、コサギのくちばしが黒いのに対してカラシラサギでは黄色く、
コサギの冠羽(頭上や後頭に生える冠状の飾り羽)は2本で長いのに対して、
カラシラサギではトキのようにふさふさした20本くらいの冠羽をもっています。冠羽は繁殖期が終わると抜けてしまい、
カラシラサギの黄色のくちばしも黒く変わるため、両種の見分けはさらに難しくなります。
日本にはまれに渡って来るだけの迷鳥で、全国で記録があります。佐渡では、1973年5月、1974年6月、
1993年5月にいずれも加茂湖畔の水田で夏羽の個体1羽が観察されています。カラシラサギはトキにも似ていますが、希な渡り鳥であり、
現在、佐渡で試験放鳥されているトキにはカラフルなマーカーと足環が着けられていますので、見まちがうことは少ないでしょう。

(カラシラサギ 撮影地 佐渡市潟端 撮影年月日 1993年5月)
日本野鳥の会佐渡支部 近藤健一郎
