姿が変わるクロサンショウウオの卵
ビオトープで発見したクロサンショウウオの卵塊。
毎日見ても、ヤマアカガエルの卵ほど急激には成長してくれません。
そこで日数をあけて行くと、驚くほど変身してしまい、毎回、別の卵が現れたと思いました。
ここで、今年見たクロサンショウウオの卵塊の変化を紹介します。
両生類の研究をしている新潟大学教育支援員の関谷國男先生が、交流会館に立ち寄ってくださったので、
そのときに教えてもらったことも紹介します。

(クロサンショ ウウオ)
クロサンショウウオは、オスがメスを呼び寄せます。
オスが複数いることが多く、そこへ産卵直前でお腹が大きくなっているメスが現れます。たくさんのオスがメスにまとわりついて、
卵を生ませます。卵を産んだメスは、弱ってヘナヘナと水中を沈んでいく一方、オスは水中の卵めがけて精子をかけます。

(まとまって産卵された卵塊)
クロサンショウウオの卵は、2つの卵塊が対になっています。
メスは卵巣を2つ持っていて、産卵のときに両方の卵巣から一度に卵を産みます。そのため、いつも対の卵塊になります。
上の写真を撮ったのはトキ連会長の高野毅さん。卵塊は親指くらいの大きさだったとのこと。
産卵したての卵塊はもっと小さく、水を吸収して10センチほどの大きさに徐々にふくらみます。
写真ではたくさんの卵塊が写っています。これは産卵する場所に、オスだけでなく、メスも何匹か集り、同時に産卵をすることがあるからです。

(たくさんの卵塊)
卵をつつんでいる膜は透明に近いものと、白色にちかいものとあります。

(1匹のメスが、1対生みます)
30日くらいかけて幼生がふ化します。
ふ化までの期間が長く、水温も高くなるので、卵塊に藻が生えて緑色になります。
観察中、私が一番驚いたのは、この緑色へ変化したときでした。

(まもなくふ化も終わり)

(卵塊が、溶けかかっています)
卵塊がくずれるようになると、ふ化も終わっています。卵塊は幼生が食べることもあります。幼生はカエルのオタマジャクシみたいですが、 よくみると頭の形も異なり、エラがついています。

(上がオタマジャクシ、下がクロサンショウウオ)
今のところ観察はここまでです。
これから何を食べて、どんなふうに大きくなっていくのでしょう。
[ 掲載日:2008年05月20日 | カテゴリ:生きもののこと ]
