小佐渡東部・立間地区でビオトープ整備
2007年8月17日、小佐渡東部の立間地区で、トキのエサ場作りのためのビオトープ整備活動が行われました。
立間地区は高齢の方が多い地区ですが、今でも海に面した斜面の棚田でお米作りを続けています。山の上の方には、
年中とうとうと流れる水源があって、田んぼをうるおしています。この水源に近いところも、かつては田んぼでしたが、
山深いため棚田の面積もせまく、お米作りを30年ほど前にやめています。今では草や低木が生えていますが、それでも畦(あぜ)
の形は残っています。
このあたりは、年中水があるので、サワガニがたくさん住んでいます。6月に立間地区の方と、トキの野生復帰連絡協議会(トキ連)
のメンバーが一緒にビオトープ整備の候補地探しをしました。そのときに、田んぼの持ち主が、田んぼのそばに積んであった稲わらを崩しながら、
「秋になるとこういうところにサワガニが集まってくるんだ」と話していました。
そこで、サワガニが集まってくるようなビオトープにしようという話になりました。「そういえば、このあたりもトキが飛んできて、
田んぼでエサをとっていた」そうです。

(学生ボランティア作業中)
今回のビオトープ整備は、立間地区の区長さんたちの指導のもと、東部森林組合の方と、東京工科大学の学生ボランティア、それに、
トキ連のメンバーで行いました。東京工科大学の学生ボランティアは、大学の講座の一環で来ているもので、トキ交流会館に約2週間滞在し、
トキ連の整備活動や交流会館の保全活動などをボランティアとして行います。
森林組合の方々が、チェンソーを使って草や低木を切り倒し、それを、
残りのメンバーが草刈り鎌などを使って元田んぼの真ん中に集めていきます。そして、あぜの一部を補修して、
沢の水を田んぼに引き込んでいきました。

途中、雨が降り出し、霧もかかって作業は中断しましたが、 18日にも東京工科大学ボランティアとトキ連のメンバーが追加の作業をしました。1日で水が田んぼに回って、 土は水を含んだぬかるみ状態になっています。これで、サワガニが喜ぶような場所ができました。 秋にはたくさんのサワガニが集まってくるのではないかと楽しみです。
ところで、立間地区には、昭和50年代最初に、トキの観察台が建てられました。
ここから専門家たちがトキの営巣や活動を毎日観察していました。
その「跡」を見に行ったところ、意外にも、観察小屋は今も立っていました。そこで、この後、観察小屋の周辺を整備し、
トキ保護の歴史を語る大切な文化財として残していく予定です。

(生き物調査)
[ 掲載日:2007年08月27日 | カテゴリ:活動報告 ]
