「自分の人生を豊かに!」CSR活動でトキ野生復帰支援
2009年10月10日(土)に、東京都にある印刷会社「金羊社」の社員とその家族が佐渡へトキのエサ場づくりに来ました。 金羊社はCSR活動として、2007年から佐渡のトキ野生復帰を支援しています。その中で年に2回、希望する社員が佐渡へ渡り、 トキのエサ場(ビオトープ)づくりをしています。この活動は、今回で6回目になりました。

今回の作業地は、かつて、数少なくなった野生のトキがくらしていた生椿地区です。現在、地区には誰も住んでいませんが、
今も田んぼや畑が耕作され、山間に棚田やビオトープが広がっています。
参加者は20分ほど歩いて山を登りました。子どもたちは山を駆け上がって到着。山の上では、生椿農家でトキの野生復帰連絡協議会・
会長の高野毅さんが出迎えてくれました。
「トキが暮らせる環境づくりのために、そして自分の人生を豊かにするために、今日の作業をがんばりましょう!」 と金羊社の方が挨拶して作業開始です。この日は、ビオトープ内に生えている大事な花を残し、残りの草を取り除きました。

(高野さんから作業の説明)
参加者は、水中にある花の株を手で探りながら、周囲の雑草を手で抜き取りました。「昔花屋で仕事をしたことがあるので、 花の扱いはなれているんです」というメンバーも。雑草だけの場所は、クワを使って根っこごと引っくり返します。 ツアーに何度も参加している方は、「この作業はなれているから、任せて」とクワ使いも慣れたものです。
作業中はアマガエルやツチガエルをたくさん発見しました。生椿のビオトープは、生きものがいっぱいいます。 参加者の頭や肩にはトンボがとまって休んでいたり、子どもたちはガムシを何匹も捕まえたようです。

子どもたちは長靴の中も泥んこになりました。大人たちは「泥んこになるために来たんだもんな」と言って、みんなで川で足や道具を洗い、
作業を終えました。
参加者は、「山に来られてよかったです。作業はこれまでと比べて軽めとのことだったけど、普段しない作業なので、
私にはやりがいがありました」、「あちこちに生きものがいっぱいいて驚きました」と感想を話し、子どもたちは
「7月に来たときはおたまじゃくしがいっぱいいたのに、今日はちがった」など話していました。そして、高野さんに手をふりながら、
山道を歩いて元気に一日の作業を終えました。

(モリアオガエルと、ガムシ)

2009年11月02日 [ 掲載日:2009年11月02日 ]
地域の人との交流も魅力「Team ECO ときプロジェクト」
トキファンクラブ事務局・アオキです。
UX新潟テレビ21「Team ECO ときプロジェクト」は、トキが野生復帰できる自然環境をつくろうと、 2003年からボランティアを募集し、佐渡島内で環境に配慮した米作りと環境整備を行っています。作業日は、土日の2日間で、 1日からの参加も可能です。活動やボランティアの案内は、「Team ECO ときプロジェクト」のホームページ、または、トキファンクラブ「今月の参加者募集」 記事でご覧いただけます。
今年度の活動も残すところあと数回となりました。11月21・22日の作業では、今年度の締めくくりとして「収穫祭」も行われます。 興味のある方は、Team ECO ときプロジェクト事務局にご連絡のうえ、ぜひご参加ください。

9月末は生椿地区でビオトープづくりが行われました。トキ野生復帰連絡協議会会長で、生椿地区・農家の高野毅さんから、
作業方法や道具の使い方などを習ったあと、高野さんと一緒に作業をします。この日は、新潟県内外、佐渡島内の方が参加しました。みなさんが、
リピーターで、生椿地区のファンだとか。
Team ECOときプロジェクトの作業地は、生椿のほかに、片野尾、月布施、久知河内、小倉地区があります。参加者によると、
それぞれが魅力的な場所で、佐渡の自然の中で作業をするほかに、地元の人たちとの交流も楽しみなのだそうです。

(できたてのあぜ。ビオトープには水が満ちました)
今回の作業は、ビオトープの土を耕し、水を入れて、水辺にくらす生きものが生息しやすい環境にしました。参加者は
「今回は土が固いなぁ」などと話しながら、手馴れたようすで作業をすすめました。高野さんは、ビオトープの水がもれないように、
クワを使ってあぜ作りをしました。鏡のようにピカピカ光るあぜがあっと言う間に完成すると、参加者は手を止めて見入っていました。
全員が一生懸命に作業したおかげで、草が茂っていたビオトープに、再び水面ができました。となりのビオトープを泳いでいたメダカが、
まもなく移動して来そうです。

(スイスイ泳ぐ、メダカ)
作業の2日目は、みんなでお昼ご飯を食べて終了します。この日は、高野さんがビオトープ近くに生えていたナラタケを、 お汁にして出してくれました。参加者は一生懸命動いた後のおいしいご飯を食べながら、トキや生椿の自然についての話に花を咲かせていました。

(ナラタケ採取)

2009年10月21日 [ 掲載日:2009年10月21日 ]
東京工科大学生がトキの島でボランティア活動

(上横山地区 どんぐりの森づくり)
2009年の9月1日から、東京八王子市にある東京工科大学の学生が佐渡へ来島し、トキ野生復帰の支援をしました。同大学には、
1週間のボランティア活動をすると、1単位の履修が認められる校外社会奉仕制度があります。この単位取得制度を利用した佐渡での活動は、
今年で3年目です。今年は2週間で95人の学生が参加しました。
学生たちはトキ交流会館を拠点に、上横山地区、羽茂大崎地区、新穂潟上地区でトキがすめる自然環境づくりや、地元学、
地元の人たちとの交流会、交流会館の整備をしました。学生たちは、普段、屋外で体を動かす機会は少ないそうですが、佐渡の地元の方に
「馬力がある」と感心されました。

(上横山地区ビオトープづくりと、上横山地区のお茶がゆ。手作りの梅干と漬物)
作業した地区は、いずれも放鳥したトキが定着していた地域です。上横山地区では、地域の人が間引きした木を使い、
学生たちが林の中にオブジェを完成させました。羽茂大崎地区では、30年放棄されていた田んぼを、トキのエサ場となる水辺に変えました。
背丈以上もあるススキを除き、根を掘り出し、水路(江)を作る作業は、なかなかの重労働です。
潟上地区では草刈機を使っての作業などに挑戦しました。

(力と根気がいる株の掘り起こし。 きれいに仕上がった羽茂大崎地区の棚田ビオトープ)
上横山地区と羽茂地区では、「地元学」も行いました。地元学は、地元の人と外部の人が一緒に地域を歩いて、地域にあるものを調べ、
地域のことをみつめなおし、新しく学び、再発見します。学生たちは、農機具や、野菜、風景などの写真を撮り、地域の人にインタビューをして、
見聞きしたことをまとめました。最後に全員で情報を共有し、地域にどんな宝物(資源)があって、どんな地域なのかを、
地元の人たちと一緒に語りあいました。
作業では、お昼や夕食に、地元のお母さんたち手作りのごはんをいただくこともありました。学生たちは野外で活動した後のぺこぺこのお腹で、
佐渡の地場産の食材を使った料理に舌鼓を打っていました。

(いい香りのする植物。 「犬落」地区のいわれを聞く)
学生は「ドジョウやミミズなどの生きものが、土や水辺にいっぱいいて感激しました。素手で泥にさわって気持ちがよかったです」 「普段できない体験をして新鮮でした」などと話しました。地域の人は「私が幼いころやっていたような自然体験を、 みなさんと再び体験できてよかった」、「私自身が知らなかった地域の魅力を、若い人の新しい目線で持って気づかせてくれた。 地域に学生のボランティアを受け入れたのは初めてのことでしたが、受け入れてよかった」「もともと地元が好きでしたが、 学生が楽しんでいるようすを見て、地域にさらに自信が持てた」と話していました。学生と地元の人がお互いに感謝して、数日間の日程が終了し、 学生たちは生き生きとした姿で東京へ帰って行きました。

(水路にドジョウやタイコウチなど生きものをいっぱい発見! 地域資源カードをみんなで見る)

(学生手作りのごはん。 地元学でおじゃましたお宅のお父さんとお母さん)
2009年09月18日 [ 掲載日:2009年09月18日 ]
